今さら彩りを魅せてくる島の景色たち。
きれいな景色を見ると、
「きれいやな」で終わる日もある。
でもたまに、景色のほうから
ちょっとだけ話しかけてくるような時がある。
海は、急がなくていいと言っている気がするし
古い木は、だいたいのことは何とかなると言っている気がする。
ブランコは、進んだり戻ったりしても景色は変わるで、と言っている。
たぶん私は、そういう小さな声みたいなものを見つけるのが好きなんだと思う。
だから今日は、島の風景をここに置いておく。
説明しすぎずでも何も言わなさすぎず。
見た人の中で、少しだけ風が吹いたらいいなと思いながら。
---
風車と海
白い風車と、青い海。
それだけで十分なのに、ちゃんと風まで見える気がする。
たぶんここは、深呼吸が似合う場所。
---
石段の小道
ただの階段なのに、登った先に何かありそう。
カフェかもしれないし、秘密基地かもしれない。
できれば、おいしいものが待っていてほしい。
---
本の家
建物なのか、本なのか。
入り口があるということは、きっと物語の中に入れる。
ちょっとだけ、現実が油断している場所。
---
ハーブのお店
緑に囲まれた小さなお店は、入口に立つだけで少し呼吸が深くなる。
たぶんここでは、商品だけじゃなくて「今日をやさしくする方法」も並んでいる。
ハーブって、香りで人をなだめるのがうますぎる。
---
森のトンネル
出口が光っている道は、ずるい。
それだけで前に進みたくなる。
でも急がなくていい。葉っぱたちも、たぶん急いでない。
---
樹齢千年の木
長くそこにいる木は、何も言わないのに説得力がある。
「まあ座り」と言われた気がする。
木に人生相談する日があってもいい。
---
海の見えるテラス
ここで飲むお茶は、たぶんいつもより少しえらい。
海を見ながら座るだけで、今日の自分を許せそうになる。
---
海の見える夕暮れテラス
夕日は、何でもちょっと名場面にしてくる。
椅子とテーブルまで、ちゃんとドラマの顔をしている。
ずるい。けど好き。
---
時間限定でできる砂浜と海
海の中に、道ができている。
歩いていいのか、夢なのか、少し迷う。
こういう景色は、現実がたまに見せるサービス精神だと思う。
---
海辺のブランコ
前に進んで、後ろに戻って、また前に行く。
ブランコって、軽い顔をしてけっこう哲学している。
人生もこれくらい揺れていいのかもしれない。
---
花畑のブランコ
黄色い花が多すぎて、景色がちょっと浮かれている。
でも、そのくらいでいい。
春はたまに、こちらの許可なく全力でかわいい。
---
こいのぼりと海
魚が空を泳いでいるのに、誰もつっこまない。
その自由さがいい。
ちゃんと並んでいるようで、みんな風まかせなのもいい。
---
島の風景たち
ひとつひとつは、ただの場所かもしれない。
でも、見方を少し変えると
景色はちゃんと感情を持っている。
疲れたら木陰へ。
考えすぎたら海へ。
元気がほしい日は、空を泳ぐ魚たちへ。
今日はそんなふうに
島の風景をここに置いておく。
必要な人のところに
そっと届きますように。



















